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ピアノ調律の空き年数での追加料金について
(調律の業者によって空き年数の追加費用がある・ないのはなぜ?)

ピアノ調律の費用の考え方

ピアノ調律の空き年数がある時のピアノの状態は?

まず追加費用の前にピアノの調律が空いているとピアノがどのようになっているのか。

・調律が空いている事で音の高さが大きくズレていたり、音のバランスが大きくばらついている可能性がある

・内部にホコリなどが溜まっている可能性がある

・部品の劣化や故障や弦が切れているなど、修理や部品交換などが必要な可能性がある

上記のようにさまざまな可能性があります。

調律の追加費用のそれぞれの考え方

1、追加費用を設けている会社(調律師)の考え方

ポイント1であげたように音のズレが大きいと通常一度調律をするだけでは正しい音程で仕上げられないので、まずは調律の半分くらいの時間(20分程度)で正しい音程の近くまでザッとそろえる作業が必要になります。掃除に関してもホコリの量が多かったり鍵盤を上げての掃除などが必要なケースもあるため、余分に時間がかかってきます。そのため追加料金を空き年数1年につき追加されているのは、その可能性をふまえて追加費用を設定されています。他にもピアノ業界の仕組みなどもありますが、その内容はまた別のコラムでいずれご紹介できればと思います。

 

2、追加費用を設けていない会社(調律師)の考え方

ピアノの空き年数があっても、音のズレがあまりないケースや内部のホコリがあまりないケースもたくさんあります。そうすると特に作業時間が増えないにも関わらず、料金だけいただく事になりますので必要になるかどうか分からないものに料金をつけて費用をもらうようにするのは・・・。という事で追加でかかる作業に関しては許容範囲とし追加費用は設けないとしています。余談ですがピアノの置かれている環境や前回の調律師の技術力で毎年調律されていても、音のズレが大きかったりホコリがすごいこともあります。他にも前回のさらにその前の調律の履歴(前回は1年前だが、その前が20年空いているなど)により、前回調律が1年前にされていても音ズレが大きかったりホコリがすごかったりすることもあります。そういった点も含めて、前回の調律からの空き年数で追加費用を設けないようにしているところが多いと思います。

 

修理や部品交換などはどちらの業者も別途費用!

注意が必要なのが、調律の追加費用を設けているところも設けていないところもピアノの状態により部品交換や修理が必要な場合は、別途費用がかかります。年数が空いておられるピアノは部品の劣化などの可能性もありますので、部品交換や修理なども事前に考えておく必要があるかと思います。部品交換など各作業の料金掲載がある場合はその設定金額や、会社としての方針など含めて確認されることをお勧めします。

調律空き年数追加料金のポイント

  • それぞれの会社によって追加料金がある会社と、ない会社がある。
  • 空き年数が長いと音のズレや、内部のホコリなどが多くなる可能性が高くなりやすい
  • 逆に空き年数が長くても音ズレも少なく、内部のホコリもほとんどないこともある
  • 前回調律が1年前でもその前が20年など空いていたり、毎年調律されていても音のズレが大きかったり内部のホコリがたくさんあることもある
  • 空き年数で追加料金があってもなくても、ピアノの状態で部品交換や修理が必要な場合は別途費用がかかる
  • 部品交換や修理が必要な可能性も含めて、確認をお勧めします。

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